アクティビスト

一般にアクティビストは、日本語では「物言う株主(物言う投資家)」と呼ばれ、目的や手法は様々ですが、通常、株式を一定程度取得した上で、その保有株式を裏づけとして、投資先企業の経営陣に対して積極的に提言等(経営陣との対話・交渉のほか、株主提案権の行使、会社提案議案の否決に向けた委任状勧誘など)を行い、企業価値を向上させるために経営改革を積極的に働きかけるといった役割を果たします。具体的には、業績が低迷し、株価が割安になった企業などに対して、コスト削減や経営陣の交代要求、事業の選択と集中などを要求し、経営陣に揺さぶりをかけます。

かつては、アクティビストは、投資先との対決姿勢から異端と見られることも多かったですが、今日では、高い運用利回りを求める年金基金をはじめとした機関投資家の支持を集めて、要求したとおりの改革が実現することも少なくありません。その背景としては、金融規制改革などにより、株主の力が増したことが大きいです。

ちなみに、アクティビストとは、本来、「活動家」を意味し、経済分野においては、積極財政論者のことを「アクティビスト」と呼ぶこともあります。

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